介護用品と福祉用具のネット通販ショップ。シーティング・ポジショニング・床ずれ予防は当店にご相談ください！

こんにちは！店長の草野ヒロキです^^

こんなピンボケ写真で失礼いたします^^
写真は「背抜き・尻抜き・かかと抜き」の実技講習をしている時のものです。

簡単に自己紹介させていただきます。

1963年生まれ。
福島県相馬市の出身。
血液型はＢ型。さそり座の男です（笑）

介護の仕事は、2002年7月から丸７年
福祉用具のレンタル・販売に携わりました。

それ以前の仕事は、
大学卒業後すぐに電気部品メーカーのエンジニア
家具インテリアの販売・店舗運営の仕事をしておりました。

2010年6月、独立して
介護用品と福祉用具のネット通販ショップ【わくわく直観堂】を創業。
現在に至ります。

事業の柱は二つ。「ネット通信販売事業」と「人財育成事業」です。

独立する気持ちなど全くなかった私が
わくわく直観堂を創業するに至った経緯は
ある本との出会いを抜きにして語れません。

先ずは、私の人生を変えた一冊の本との出会いをお話しいたします。

一冊の本─「エルゴノミック・シーティング」

私は、真面目でのめり込みやすい性格で(本当です)、
一所懸命、福祉用具レンタル・販売の仕事に没頭していました。

このまま行けば
いずれ介護士・看護師・療法士の領域に首を突っ込むことは
目に見えていました。

案の定
学べば学ぶほどど壺にはまり
抜けなくなっていきます。

専門書を読み
色々な介護セミナーに参加し
何でも吸収しました。

学んだ知識と技術は
利用者さんを実験台にしながら
頭と身体で体得していきました。

利用者さんごめんなさい^^

その頃の悩みに
車いすに座ったお年寄りの姿勢崩れ
がありました。



様々な理由から上体が傾いたり、
ずっこけ座りをしている利用者さんが多かった。

どうしてこうなるか、
なんとか防げないものか、
方策を見つけあぐねていました。

2005年6月29日水曜日、
忘れもしません。

取引先のＫ氏の紹介で
八王子永世病院を訪ねた時のことです。

「エルゴノミックシーティング」
─ベンクト・エングストローム著─

を是非読んだ方がいいと紹介されます。


内容は車いすシーティングについて書かれた専門書です。

読みはじめた瞬間
この本の凄さを実感。興奮しました。

探していたものがここにあるじゃないですか！

読み終えた私は、
「シーティングの重要性を伝えよう！」と決意。

早速、オリジナルのテキスト作成に取りかかり
一ヶ月を費やします。

2005年8月18日木曜日19時、遂に

第１回シーティングセミナーを
特別養護老人ホームさんで開催します。

直観─「必要とされてる！」

「車いすシーティングの講習会しませんか？」



テキストが完成し
お披露目の場を探していた私は
近隣の介護施設さんにアタックを開始します。

しかし、担当の方の反応は鈍かったんです。
「車いすメーカーさんの勉強会をやってるからいいよ」と断られ続けました。
単なる車いすの勉強会だと思われたのかも知れません。

その後もシーティングのセミナーを開催しませんか、と訪問を重ねました。

担当の方にテキストを見ていただき
シーティングが何であるか、どんな効果があるか、どれだけ介護に必要かをお伝えしたら

興味を示し、セミナー開催を了承してくだる施設さんが出始めました。

あの時は、「いらない！」と言ってもなかなか帰らない押し売り営業マンでしたね。

絶対、シーティングは必要で役に立つ！
この確信がそこまでさせていたと思います。

そんな施設さんでセミナー終了後、
次のような反応を目の当たりにします。

○セミナーが終わるや否や、真剣な面持ちで私に相談してくる介護福祉士さん。

○セミナー終了後、私を取り囲む人だかり。
なかなか声をかけてくださいませんが
何か伝えたがってるオーラがピンピンと伝わってきます。

○セミナーの最中に
「おもしれぇー!!」と奇声を発した介護施設職員さん 。

○約束の時間になったのでセミナーを終了しようとしたら、
「いいから、もう少しこのまま続けてください。もっと他の人にも聴かせたいから。」
と他のスタッフさんを集め始めた副施設長さん 。
結局、３０分の時間延長となりました。

○終了後の質問時間を一人占めしたエネルギッシュなホームヘルパーさん 。

○「今後、利用者を観る目が変わると思います。」
そうアンケートに書いてくださった介護福祉士さん。

初めは、「シーティング」と呼ばれる素晴らしい技術があるよ、
と伝えたいだけでした。

だけど、受講して下さった皆さんの反応は何だ？
「これって必要とされてるんじゃないのか？」
直観がありました。

シーティングセミナーは
レンタル業務の合間を縫ってその後も続行。

途中から床ずれ予防に関するセミナーの必要性を感じ、
メーカーさんの協力を得て
2007年５月から「床ずれ予防セミナー」の開催も始めました。

第一回開催の2005年6月から2008年６月までの約３年間で
開催したセミナー回数は計24回(年８回のペース)、
受講者数はのべ336名(一回当たり平均14人の参加)、
受講事業所数は16事業所を数えるまでになりました。

私の作ったテキストをそのまま使ってシーティングの勉強会を開く
パクリ事業者が現れたと教えられたこともあります。

「人にかける時間が少ない」

仕事柄、
各地の介護サービス提供事業所・介護施設・病院を訪問していました。

失礼を承知で申し上げます。

福祉用具専門相談員の私でさえ
「できる」「知っている」ことを、

「できない」「知らない」
専門職の介護職・看護職・療法士の方々が意外にも多いことに、
ものすごく違和感を覚えました。

ホント失礼ですよね。
ごめんなさい^^

「えっ、背抜き知らないの？できないの？やってないの？」

「うそっ、床ずれ予防に円座が良いってまだ思ってるの？」

「車いす用クッションの前後の向きがわからないの？」

「移乗介助が良く解らない？普段どうやってるの？」

「何？この現実・・・。みんな専門家だよね？」

どうしてこんな状況なんだろう…。



介護って人を育ててない。
そう思いました。

と同時に
セミナー参加者の目の輝きを見ていた私は
みんなの持っている学ぶよろこび・向上心がくすぶっていることに
ジレンマを抱えるようになりました。

この人たちが仕事の喜びや成長の喜びを感じられる
手助けがしたい！

思いが集束していくのを感じていました。

考えを生み出す『考え方』を教える

私には一つの思いがまとまりつつありました。

「介助のやり方・方法だけ教えてもダメだ。
これじゃ一から十まで全部教えなきゃならない。

大切なのは自分で考えること。
自分から求めようとする気持ち。

考えを生みだす
『考え方』がなければ自立できない！」

その点でシーティングは使えると思いました。

身体の仕組み・構造・姿勢の成り立ちへの深い見識は
介助の方法・介護術に共通です。

きっと自分で考える下地を与えてくれるに違いない。

シーティングを学ぶことは
介護の能力と質を向上させる助けになるはず。

よし！これを広めていこう！と決心しました。



シーティングの中身を編集し直し
『介護術セミナー』へと昇華させました。

ホームヘルパーでもなく
介護福祉士でもなく
社会福祉士でもなく
看護師でもなく
理学療法士でもなく
作業療法士でもない。

介護の資格は
福祉用具専門相談員だけ。

だけど製造業と小売業の経験が計24年あります。
これを介護に活かそうと思いました。

私にしかできない
介護分野のお手伝いをしようと決めました。

そんな折、会社の組織変更で介護の仕事から移ることになりました。

私は気持ちの整理がつかぬまま、次の部署で仕事を続けておりましたが
独立して介護の仕事を続けることを決意。

そして、「わくわく直観堂」を創業。

変な名前でしょう（笑）

「学ぶ」って本来「わくわく」するものなんですよ。
義務感なんか全くない。

考えるよりも先に感じることです。

心の目で本質を観るんです。直観で。

成長の楽しさを提供したい。
体験して欲しい。



そういう願いを込めました。

【草野ヒロキの略歴】